2010年4月27日火曜日

写真講座について

 
 
2006年6月6日
父親が検査入院していた病院の院長先生から お父さんは肝臓がんで 予後3ヶ月と言われました。
3度の手術を経て 5ヶ月と少し 11月23日 父親は亡くなりました。

この写真は 11月4日 最後まであと19日
病院で出来る治療はもう無いので
最後を家で過ごすか 病院で過ごすかと聞かれ
私と娘とで 父親を連れて帰っているところです。

この頃はもう 肝不全が進んで 
すこし意識も薄くなってました。






病院のエレベーターで。 父親と3歳3ヶ月の娘
父親はまた病院に帰ってくるつもりなので
自分の携帯電話 ひげ剃り 財布などだけ持って
ちょっと家へって感じ。






おかあさんがいないときは無敵 「じぃじジュースこーてー」って。





お金もらってー 。




彼女も数ヶ月 毎日通ってたので 自販機の仕組みは理解してます。
自分でお金入れられます。




これは届かないので だっこしてーって。

逞しかった父親の腕は細ってしまい 3歳の娘をあまり長い間
抱えていられませんが 孫娘の要求には応えます。





私の仕事は 良い写真を少しでも多く残す事だと思ってます。

良い写真って 何か?
芸術性が高い事 撮影技術が高い事
話題性 時代性、 衝撃的である事
父親と娘の写真には そのどれも無く 広告カメラマンの
私にとって 技術的にはお恥ずかしいものです。

それでも これらの写真は我家にとって掛替えの無いものです。
娘も もう少し大きくなったら 理解してくれると思います。

私が日常的に 家族の写真を撮る事は 我家では不自然な事では無かったので
父親の写真は 病気で弱って行く間も残っています。


人生は奇跡の連続で 時に心が大きく揺さぶられ
自分が 感動できる生き物であった事を 感謝させられます。

写真は その感動を記録し、その記憶を呼び起こす為にあるものだと 私は思っています。
そういう写真こそが 最も良い写真だと思います。
けれどそれは 人それぞれ。   私が撮影して廻ることはできません。
どうすればそういった写真が増えるか?

いつも首から カメラをかけている人を増やせばいいと思いました。
その為に写真講座をしようと思って 身近な人達だけではじめてみました。

最近サボリがちやし 準備もしっかり出来てないし みんなに迷惑かけっぱなしで..
再開を機に 心機一転がんばりまーす! (笑)

1 件のコメント:

  1. この写真を撮る時の カメラのシャッターを押す瞬間
    そん時の 気持ち・・・ 一番 悲しい 撮影だったと思います。
    私の家族は 父方 母方とも 祖父祖母は 他界しています。そして、父、叔父、叔母も・・・
    今日 近所のおばあちゃんのお葬式に行きました。 一度もお会いした事のない方だったのですが、自分の 家族の死と 合わせてしまい、泣いてしまいました。
    この 写真を見て、今自分の周りにいる 大切なひと。家族に対し、今しかできない事をしておきたいと思いました。
    なにげに 生きている今日は、亡くなられた方が どうしても行きたかった今日。 大切な今日を 毎日 大切に 生きて
    行こうとおもいます。
     

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